近年、文科省や教育委員会を始め、企業でも、思考力というのが一つのキーワードとなっていると思います。
中学生と見ると中1ですでにかなりの格差があり、
それは問題を解くときに、はっきりと現れます。
まず、思考力のある生徒は、
今ある自分の知識を使って色々考えて答えを出そうとします。
先生が声をかけると「うーーん」と言ってこちらを無視するかのごとく考えています。
すごく思考力のある生徒は、
「もう少し待ってください、解けそうです」と言って、用意に答えを欲しがりません。
わからないところもピンポイントで質問してくれます。
そして「そっかー」「そういうことだったのか」と理解します。
思考力がない生徒は、
先生が声を掛けないと「ぼーっと」しています。
先生が声を掛けるとると、すぐに「わかりません」「全然わかりません」といいます。
続けてどこがわからないかを聞いても、
「全部わかりません」と言います。
こちらが最初から説明しても眠たそうにしていたり、直ぐに気が散って他のところを見ています(シャープの先とか、筆箱の中とか)。
そのため、何度も同じことを、視点を変え、言葉を変えても「わかりません」としか言いません。
ただし気をつけるのは、テストの点数が良くても思考力のない生徒はたくさんいます。
思考力がなくても、暗記力が抜群の生徒は、一字一句暗記しようとします。
漢字や英単語が読めなくても、形で覚えるタイプはこれです。
しかし、がんばっても定期テストで350点ぐらいが限界のようです。奇跡的に400点を超える生徒もいますが。。。
中学生から学力、つまり点数を伸ばそうと思えば、思考力をつけていくしかありません。
思考力がついてくると、急激に成績が上がっていきます。
しかし、つかなければ、いつまでも停滞します。
そして、この思考力をつけるというのは時間と忍耐力が必要です。
学校の定期テストの思考力・判断力の問題では思考力があるか、ないかの判別はつきません。
また、塾でもいろいろなパターンの解き方を教えるところではつきません。
それは、すべての問題の解き方を先生が教えているからです。
(自分に合わせて教えてもらうほど簡単なことはありませんし、頭も使いません)
これは幼少期からの普段の習慣の差が、中1ですでに大きな取り返しのつかない「思考力の差」になって現れているということです。
改善策としては関わる大人、一番テキメンなのが親の「質問力を鍛える」です。
質問すると最初は「めんどくせぇ」「いやだ」「わからない」と言うと思います。
そこで親の方がめんどくさくなって答えを言ってしまったり、怒ってしまいます。
これでは思考力がつかない習慣をつけています。
今から遅くはありませんので、どんなことでも、ご家庭ではすぐに答えややってほしいこと言うのではなく、考えさせる質問を投げかけてほしいと思います。
これができるようになると、ほとんどのことで怒ったり、叱ったりする必要もなくなります。
例えば、
「なぜ、ご飯を食べたくなるの」
「なぜ、遊びたくなるの?、遊ばなかったらどうなるの?遊んだらどうなるの?」
「なぜ、スマホを見たくなるの?見ないとどうなるの?見たらどうなるの?」
「なぜ、勉強しないの?しないとどうなるの?したらどうなるの?」
「それをすることで、将来どうなると思う?」
「それをしないことで、将来どうなると思う?」
など、今日はどんな質問をしようか、その時の反応は思ったとおりになったのか、など楽しくなってきたら○です。
以前、塾や学習とは関係なしに、成績が優秀な中学生のいるお宅に伺った事がありました。
そこではお父さんが、何でも、事あるごとに、「どうしてそう思う」「なんでこうなると思う」「どうしたい」と質問していました。それに子どもは時間がかかってはいましたが、素直に全部答えていました。お父さんも答えが出るまで、大人同士の話も中断し、子どもと向き合っていました。
素晴らしい子育てだと思いました。
ちなみに、部活や習い事で優秀な子どもたちも関係しています。
①たまたま能力が同学年の子どもたちより優れていて、研究しながら努力を怠らないタイプ。
(いつも問題意識があり、さらに上を目指している)
②たまたま能力が同学年の子どもたちより優れていて、努力しないタイプ。
(○○しなさい、と言われると他の子供達よりうまくできてしまうから、問題意識を持たない)
③秀でたものはないが、自分のできないところを把握し、できる人を研究したりする思考・努力タイプ。(どうやったらもっとうまくなれるかをいつも考えている)
中学生では差がつきにくいですが、全国大会に出場するような生徒と接すると①③が多く感じます。
(北海道大会レベルだと②もかなり多いような感じがします)
思考力のある努力家の生徒は、部活でも頭角を表すようになってくでしょう。
逆に、思考力のないたまたま身体能力が高い生徒は、技術面でどんどん追い抜かされて、精神的にも不安定になっていくでしょう。
早めに気づくことが何よりも重要です。
ぜひ、実践してみてくださいね。
当塾では、解き方も教えますが、その問題の捉え方や、考え方も同時に指導するようにしています。
もし、ご心配なことがあればご相談ください。
